2014年12月25日木曜日

548.「ちいさなかみさま」 石井 光太

ノンフィクションライターである著者が出会った、ちょっといい話。ビッグコミックスペリオール誌で2年間連載をショートストーリーを単行本化したそうです。

人の心の中で進むべき道を照らしてくれる小さな灯火。それを著者は「ちいさなかみさま」と呼んでいます。

私はなかでも「おはよう兄さん」の話が一番好きです。知的障害を持ち、夕方になると街中を走って出会う人に「おはよう!」と声をかける青年の話です。家族は周囲に迷惑をかけていると思っていましたが、実は「おはよう兄さん」に勇気づけられている人が沢山いました。