2015年1月13日火曜日

556.「少女A」 新堂冬樹

小雪は女優になることを夢見て、オーディションのために群馬県から上京します。オーディションに落ちた小雪は、渋谷で声をかけてきたスカウトマンの誘いに応じ、その事務所に所属します。しかし、連れられていったのは、AVの撮影現場でした。

うぶな美少女が東京でスカウトマンに騙されたAVの世界に堕ちていくという、割りとありきたりの話です。展開もあらかた想像がつきました。

今どき芸能界を目指す子なら、そういうスカウトマンがいることぐらい知っていると思います。小雪は大人しい人物設定ですが、その半面いろいろと考えることができるので、スカウトマンの嘘や将来どうなるかを想像できるはずなので、人物設定も破綻していると感じました。

著者はプロダクションの社長も務めているので、現場の状況に詳しく、文章も読みやすいです。最後まで飽きずに読むことができました。