2015年1月28日水曜日

566.「デビクロ通信200」中村 航、 宮尾 和孝

「デビクロくんの恋と魔法」のスピンアウト小説。

その中で重要なアイテムだった「デビクロ通信」の101号から300号までの200作を集め、それを受け取った側の小さな物語を紹介しています。

「デビクロくんの恋と魔法」を読まずに本書を読んでも、殆ど意味が分かりません。しかし、読んだ後に読むと、心が少し暖かくなります。

デビクロ通信は、光が「ボム」と称してあちこちにばらまきますが、「デビクロくんの恋と魔法」では、受け取った側の反応は、杏奈以外では書かれていません。本書では、受け取った側に起きた、小さな波紋が紹介されていて面白いです。

詩集のように読めて、何かを感じ、何かを想う一冊です。