2015年5月27日水曜日

645.「放射線医が語る福島で起こっている本当のこと 」 中川 恵一

国連科学委員会の報告書によると、福島では放射性による発がんは増えないそうです。ひとまず安心しました。

他の本で読みましたが、放射線でがん細胞を発生させるには、25シーベルトを浴びせる必要があるのですが、人間は、3.5シーベルトの放射性を浴びると半数が死亡してしまうそうです。

福島では5ミリシーベルトの被ばくですから放射線による発がんの可能性は低いそうです。

CTスキャン1回で7ミリシーベルト被ばくするので、福島での被ばくはCT以下です。ちなみに世界のCTスキャナの3分の1が日本にあり、日本は世界一の医療被ばく国です。

しかし、放射線での発がんが少ないとしても、がんを発症する人は増えることが予測されます。それは、避難生活による喫煙や飲酒の増加や、運動不足です。これらは放射線以上に発がんの確率を高めます。

発がんの原因を特定することは困難ですから、数十年後に福島でがんを発症した人が増えた場合、放射能漏れが直接の原因とされるかもしれません。