2015年6月19日金曜日

662.「日米中アジア開戦」 陳破空

中国という国家が古来から存続しているわけではありません。その地域は単なる舞台に過ぎず、その舞台を時代により、漢民族、モンゴル族、女真族(満州人)が奪い合ってきました。その舞台を占拠した民族が明、清、元を名乗ってきました。

現在の中華人民共和国は、漢民族の中国共産党が支配する国家であり、エスニック・クレンジングにより女真族を滅ぼし、領土内のモンゴル族も滅ぼされようとしています。

領土を占拠し、その領域を拡大して富を増やしていくことは彼らの設立経緯であり、ごく当たり前のことなのでしょう。こうして、現在、日本、台湾、フィリピン、インドの領土を占拠しようとしています。

韓国との紛争が表立っていないのは、反発しつつある北朝鮮を李氏朝鮮のように従属させ、頼ってきている韓国と統一させた後、朝鮮半島ごと占拠すればよいからです。ロシアがクリミア半島を占領したように。半島を占領しても中国は国連常任理事国であるため、国連の非難決議は可決されず、クリミア半島のように欧米各国から実効的な圧力を受けることもないでしょう。

現在審議中の集団的自衛権は、主にアメリカの戦闘状態のときに日本が支援することが語られていますが、実際にアメリカに戦争を仕掛ける国家はありません。それにも関わらず審議を急いでいるのは、台湾、フィリピン、インドが中国と戦争になった場合に、日本が支援できるようにするためではないでしょうか。台湾と中国が戦争になった場合、日本はどうするのか。考える必要があると思いました。