2015年6月30日火曜日

669.「黒子の流儀 DeNA 不格好経営の舞台裏」 春田 真

DeNA会長の回顧録です。

ベイスターズの買収について、経営的な意図が殆ど無く、TBSから持ちかけられた話に乗っただけという真相に驚きした。それでも、1,000億円の広告宣伝効果があるとのことですから、よい選択だったのでしょう。

DeNAは、もともと「ビッダーズ」というネットオークション事業の会社で、ヤフオクの後塵を拝していましたが、オークションの場をPCから携帯の「モバオク」へ移したことで成長の基盤に乗りました。さらに多角化を図ってゲームに進出したことで急成長を遂げます。

2001年の単月黒字化から、年商28億、64億、141億と順調に売上を伸ばし、2010年には1000億円の大台に乗ります。10年間で物凄い急成長です。

オークションをベースに、PCから携帯へ新規事業を起こし、
携帯をベースに、オークションからゲームへ新規事業を起こすという
関連性を持ちながら、新規事業を成功させていった稀有な成功事例と言えます。