2015年9月7日月曜日

716.「ソーシャルシフト 新しい顧客戦略の教科書」 斉藤 徹、 伊藤 友里

スーパーマーケットの惣菜部のアルバイトが撮った悪ふざけの写真がツイッターにアップされ炎上したという今日的な問題から話がスタートします。

業績が悪化していくスーパーをどうやって立て直すかを物語仕立てにしています。

中小企業がSNSを使って業績を上げていくマーケティングの本かと思い読み始めましたが、予想と異なっていました。SNSは顧客の声を集めることと、従業員のコミュニケーション活性化が主な利用方法でした。

一番効果を上げていたのは、店長が従業員の話を聞き、仕事を従業員に任せるということでした。そうすると、これは従来からあるマネジメント手法の話で、新しい顧客戦略とは言えないのでは?

「ソーシャルシフト」や「オープンリーダーシップ」という耳慣れない用語を持ちだしていますが、簡単に言えば、「情報共有」と「権限移譲」という、以前からあった概念の話でSNSは単なる味付けのように思えました。