この結果は寝耳に水というくらい、意外なものでした。私自身は、過去に日本がドイツに何か酷いことをしたとを聞いたことがないので、理由が全く思い当たりませんでした。
その理由は著者によれば、
1. 日本に”犯罪の同伴者”でいて欲しいという心理
2. ドイツは植民地獲得競争に遅れたため、アジアをよく知らない
3. 80年台に経済大国の看板を日本に追いぬかれた
4. 謝罪したドイツに比べ、日本はきちんとした対応をしていない
とのことです。
全くの身勝手な言い掛かりであり、自己のホロコーストを隠す理由でしかありません。
ドイツは周辺各国に謝罪したと主張していますが、有名なヴァイツゼッカー大統領の演説でも、ホロコーストに関して謝罪をしたものの、侵略戦争については謝罪していません。実際にギリシャなどからは未だに戦後補償を求められています。
タイトルにある「中国で対決する」については、あまり書かれていません。日本はすでに中国から撤退し始めていますから、対決することはないでしょう。中国経済の破綻と共にドイツも沈むのか。。。
また、多くの移民を受け入れ、低賃金労働につかせて商品価格を安くするというモデルがいつまで続くのかなど、ドイツを学ぶことは勉強になると思いました。