2016年1月9日土曜日

817.「きのうの影踏み」 辻村 深月

日常生活に潜む、ちょっとゾクッとする怪談集です。

さい銭箱に”消したい”人の名前を書いた紙を投げ込む十円参り
うわさの出所を地図にする噂地図
子供を交通事故でなくした緑のおばさん

背筋が凍るとか、ページをめくるのが嫌とかまでは怖くはないが、話のきっかけがよくある話なので、身近に感じます。

しかし、その先がおかしなことになっていきます。その現実と幻想の境目が実にスムーズであり、そうなると、こういうことって実際にあるのかもと、恐怖を実感します。