2016年1月25日月曜日

833.「鍵のない夢を見る」 辻村 深月

自分に依存仕切っていると思っていた相手が数年後には自分を全く覚えていない

自分を好きでたまらなく、そのために犯罪を冒した相手が全く違う動機を語る

殴られても金をむしられても愛していると思っていた相手に対して手のひらを返す

夢を追う純粋さに引かれた相手が単なる子供であったことに気づく

育児ノイローゼで自分の子供を殺す夢を何度も見る

人間がダメになっていく心の動きがよく描かれています。

日常に潜む、ありがちな出来事の裏側を明らかにしており、読むことで実際の事件の裏にもマスコミで語られている以外の心理があるのではないかと、深読みするようになります。