2016年1月30日土曜日

838.「願いながら、祈りながら」 乾ルカ

書評を読みますと、多くの人が「泣いた」と書いていました。
興味が湧きましたが、北海道の生徒が5人しかいない分校の話に、なかなか読む気まで起こりませんでした。

退屈を覚悟して読み始めますと、意外にも最初から面白い。僻地で育った子供たちのコンプレックス、孤独さ、そして純粋さがよく描かれています。

生徒5人と、嫌々ながらその分校に赴任した新任教師の1年間が語られます。

そして、エンディングまでハラハラし、不覚にも涙してしまいました。
北海道の自然も描かれた、とても美しい物語です。