経済学の教授は、簡単に分類すると
1. 研究者
2. 教育者
3. 著作者
に分かれます。
研究者が最先端の経営学を生み出しますが、彼らはそれを論文にしか発表せず、書籍化しません。
著作者が書籍や教科書を出版しますが、彼らは最先端の経学を研究していません。
教育者がMBAなどで生徒を教えますが、彼らの使うテキストは著作者が書いており、最先端の経営学ではあります。
こういうカラクリで、未だに1980年に発表されたポーターのSCP戦略や、1990年に発表されたバーニーのRBV戦略がMBAの授業の主軸になっているそうです。
では、ビジネススクールに行っても意味がないかといえば、
1. 現場で活躍しているゲストスピーカーの話と、
2. ビジネススクールで得られる人脈
には、価値があるとのことでした。
本書で解説される経営学は、現代の企業経営を理解するために非常に参考になるものでした。