そこで生活する、愛菜、ユキオ、学は高校の同級生。皆、正社員の仕事を得ておらず、自宅に住んでバイトなど小遣いを稼ぐ。将来に夢はなく、その日その日を刹那的に生きている。
学はユキオから見せられたDVDに強い刺激を受け、2人でストリートアートを始める。グラフィティのテーマとして選んだのは、3ヶ月前に失踪した「安曇晴子」の似顔絵。
このグラフィティが評判となり、事態は意外な展開に・・・
デフレ化で停滞している地方都市に暮らす、若者の生態や倦怠感がよく描かれています。特に、学歴や職歴もない女性が地方都市でどうやって生きていくのか。学生時代は可愛らしさでうまく渡ってきた人生を、年を経たことで可愛らしさを失った後にどう渡って行くのか、考えさせる作品です。