私生児だった母と、その母から生まれた私生児の2人の娘。
男好きする女の血を受け継ぐ2人の娘を中心に展開するミステリー。あけすけな性描写と狂気的な心理描写に不快感が高まっていきます。
しかし、読み始めると止めることができません。
そして、1章が姉の視点から、2章は妹の視点から話が展開しますが、3章においてそれがトリックだったことが分かってきます。
さらに、前提が次々覆され、新たな事実が次々明かされながらも、話は意外な方向に収束していきます。
人間の不快感を刺激する、見事なミステリー小説です。