「わたしは、改めてくり返す。国家は、軍事力なしには存続不可能である、と。それどころか、最後を迎えざるをえなくなる、と。」
とても現実的な言葉が続きます。読みながら現在の情勢にも当てはまることばかりです。その理由は以下の言葉で表されます。
「過去や現在のことに想いをめぐらせる人は、たとえ国家や民族がちがっても、人間というものは同じような欲望に駆られ、同じような性向をもっていきてきたことがわかるであろう。」
軍備を持たなかったチベットやモンゴルを侵略した国は今後も拡張を目指し、事大主義で自分に有利だと思う方につく国はそれまでの同盟国を裏切るのでしょう。
「次の2つのことは、絶対に軽視してはならない。
第一は、忍耐と寛容をもってすれば、人間の敵意といえども溶解できるなどと、思ってはならない。
第二は、報酬や援助を与えれば、敵対関係すらも好転させうると、思ってはならない。」
巨額のODAを提供しても軍事費に転用し、反日デモが繰り返される。
8億ドルもの円借款を提供しても、慰安婦などの新しい理由で10億円も引き出される。
いくら払っても関係は良くなるどころか、もっともっとと要求されます。
「謙譲、美徳をもってすれば、相手の尊大さに勝てると信ずる者は、誤りを犯すはめにおちいる。」
繰り返し心に刻み、備える必要があると思いました。