2016年11月24日木曜日

1049.「羊と鋼の森」 宮下 奈都

ピアノ調律師の物語ということで、全く知識のない別世界で、何とも地味なテーマであったため、興味が湧きませんでした。

2016年の本屋大賞を受賞したので手に取りましたが、読み終えるのに数日かかるだろうと覚悟していました。

ところが、以外にも3時間位ぶっ通しで読み終えてしまいました。

調律師と言えば、ピアノの音を合わせる仕事で、誰がやっても同じと思っていました。

しかし、羊(ハンマー)と鋼(弦)の森(ピアノ)は奥が深く、1つの音をとっても、無数の音があるようです。

さらに、その音をピアノが演奏される場所によって、ベストの状態にするには、調律師の解釈が重要で、それぞれの感性に大きく左右されます。

大きな出来事もない物語ですた、緩やかに心打たれる作品でした。