2016年11月29日火曜日

1052.「家族無計画」 紫原 明子

著者は、都知事選にも出馬した起業家の家入一真氏の元奥さんです。家入氏が都知事選に立候補した日に離婚届を提出したそうです。

一人の人間が起業して、その会社が成長して行く中で、どのように人間が変わっていくのかを知りたくて手にしましたが、そういったことはほとんど書かれていません。辛すぎで書けなかったのでしょうか。

二十歳前に出産し一人で子供を育てていく体験と、社会経験なく30歳近くで初めて働き始めた苦労が中心に描かれています。

家入氏については、かなりメチャクチャな人格が書かれていて、都知事どころか企業経営もおぼつかないようでした。性格がインターネットに向いていて、起業した時期が非常にマッチしたという感じです。しかし、会社が大きくなると経営はできず、追われるように去っていきました。

その妻として生きてくれば金銭感覚がないまま落ちていくのが普通ですが、夫が落ちていく時期とスピードが早かったことと、2人の子供を育てるうえで金銭感覚が養われ、自分で稼ぐという手段を手に入れたのでした。