2016年11月28日月曜日

1051.「陰謀と虐殺――情報戦から読み解く悪の中東論」柏原 竜一

中東の情勢が非常に緻密に説明されており、非常によく分かりました。

中東のインテリジェンスはエジプトでも起こり、イスラエルに対抗するようにイランもインテリジェンスを高めていきます。

そして、現在のISなどの混乱のキープレーヤーはイランのようです。

イランが自らの代理人としてレバノンのヒズボラを育て、サウジアラビアが自らの代理人としてビン・ラディンのアルカイダを育てます。

そして、アルカイダの分派であった、イラクのアルカイダがISISと変質していきますが、その本質はサダム・フセインの上級将校達のようです。

現在の中東の混乱はイスラム教対キリスト教の争いというより、イスラム教内のシーア派対スンニ派の内部抗争といった色彩が強いと思われます。