いよいよシリーズ最終巻。ベストセラーとなり、ドラマ化もされましたが、前作の出版から2年以上も経過しています。
そのため、以前の話を忘れてしまっているのではと懸念しましたが、本書中で過去のいきさつも説明されているのでスムーズに読めました。
本作はこれまでの日本の作家ではなく、シェイクスピアを取り扱っています。4冊のファストプリントを巡り、栞子の母と祖父との確執や、語られていなかった祖母の存在が明らかになります。
シェイクスピアに関するトリビアな内容ながら話についていくことが出来、とても楽しめました。
そして、エンディングのどんでん返しのトリック。とても素晴らしい大円団に鳥肌が立つほどでした。
本作でシリーズ完結ですが、アニメ化と映画化が決まったそうです。加えて、スビンアウト小説も出るそうなので、まだまだ楽しみです。