2017年6月21日水曜日

1179.「世界で勝てるブランディングカンパニー―――ブランド力でマネジメントを強化する日本企業の挑戦」 関野 吉記、 奥山 由実子

外国でも人気があるジャパンブランドについての考察です。

特に勉強になったのは無印良品のケースです。

無印良品はもともと西友のプライベート・ブランドでした。
しかし、普通のプライベート・ブランドがそこそこの品質で安い商品であったのに対し、無印良品は、「百貨店のクオリティを7割の価格で販売する」というコンセプトであったため、高品質でしたがスーパーでは安いという商品ではありませんでした。

ただ、品質に対しては安かったため、しっかり安い理由を説明し、その安さを追求するためにシンプルを目指した。そして、デザインのコストは削除しなかったために、顧客を引きつけ、ノーブランド(無印)だったものが「無印良品」というブランドになってしまったのでした。

ブランドには哲学が必要だと思わせる話でした。