昔からずっと読みたかった「君主論」。
これまで何度か挑戦しましたが、なかなか内容が頭に入りませんでした。
本書は、「君主論」が非常にやさしく訳されているので、とても読みやすいです。
遠い昔の政治の話ですが、その本質は今でも役立つと思います。
「あらゆる君主国にとって基盤となるものとは、よき法とよき軍です。」日本の憲法はよき法と言えず、自衛隊は頑張っていますが未だ軍と認められていません。そうなると日本は基盤が弱いということになります。
「自らの軍もなく存続している国は、ただ幸運だったにすぎない。」
憲法9条があるから日本は平和なのでという意見もありますが、私はマキャベリの「ただ幸運だったにすぎない。」の意見に賛成です。
国の存立について、考えさせられる良書です。