2017年9月5日火曜日

1314.「大人の覚悟――お悩み上手のあなたへ」三石 由起子

著者はテレビやラジオで悩み相談の相談員を歴任しています。

そこで気付いたことは、「悩むこと」が「真面目に生きること」だと思いこんでいる人々が多いことだそうです。

自分の楽しみを放棄して、深刻な顔して暮らすことが「誠意」であり、「正義」であると思い込んでしまっていると指摘します。

確かに、日本人にはこの傾向が強いように思います。「悩むこと」は真面目な人間の証のように感じられるのかもしれません。

人は悩みのないことまで悩むようになったとして、「孫の登校拒否」「息子の彼女の態度」「娘夫婦の家庭の問題」「親戚の遺産相続」などが挙げられています。これらは日常、悩みとしてはごく当たり前のようにも思えますが、言われてみれば、自分の直接的な問題ではなく、悩むことはお節介であるのかもしれません。

自分の悩みは、実は全く悩む必要のないものかもしれないので、冷静になった見直すことを習慣としたいです。