2017年9月13日水曜日

1318.「戦争と平和」 百田 尚樹

本書は、ゼロ戦の蹉跌、永遠のゼロ批判への反論、護憲論者への批判からなります。

ゼロ戦は、当時最高の戦闘機でしたが、それを達成するために大量生産を捨て、飛行士の命を危険にさらしました。それが長期戦において、正反対の設計思想を持つ米軍機に追いつかれ、逆転を許すこととなりました。

永遠のゼロは、発売当初殆ど注目されずあまり売れませんでした。しかし、口コミでじわじわ売れ始め、450万部を売り上げるベストセラーになりました。

命の重さをテーマにした内容ですが、そこを明確にするため新聞記者を対立軸と置いたからでしょうか、朝日新聞に目を付けられ、戦争賛美小説とレッテルを貼られてしまいます。しかし、内容の本質は生きて日本へ帰ることとだが、多くの若者が日本のために自らの命を散らさざるを得なかったことだと思います。

日本国憲法は、法律に素人のアメリカ人の若者がコピペで7日で作り、2日で翻訳されたものです。しかし、それがWIGPで神格化され、今や日本を縛るカルトの教義となっている感があります。

「9条があるから平和でいられる」という主張も、中国の尖閣侵攻と北朝鮮の核保有により説得力を失っています。早急に日本と日本人を守れる憲法への改正が必要と思いました。