実質的に一党独裁の国家「R帝国」。
B国に対し宣戦布告しましたが、無人機が戦闘の主役の時代、国民は戦争にどこか慣れてしまっています。
国民はスマホの発展形のような「HP」に情報収集を任せており、行動の判断さえも頼り切っています。
そんな中、Y宗国がR帝国の都市に進行し、国民を殺害しながら女性を強姦し、ついには原子力発電所を占拠してしまいます。
しかし、この侵攻はどこかがおかしい・・・
AI、移民、宗教、インターネット、格差社会、非正規雇用など現代の問題を極大化してその行き着く悲劇を際立たせています。
国家が国民を管理し、一部の人間の利権を守る。その手法は狡猾であり、殆どの人間は自分が操られていることに気づいていません。
この本を読むと、こういった手法は現代社会でも用いられ、自分も誘導されているのではないかと疑惑の念が浮かんできます。