2017年10月19日木曜日

1328.「韓国は日米に見捨てられ、北朝鮮と中国はジリ貧」 宮崎 正弘、 藤井 厳喜

二人の碩学の対談集です。

今後、世界で起こる可能性の高いことは、

  • EUの解体
  • 北主導による朝鮮半島統一
  • 米中の衝突

そして、米国と北朝鮮が戦争になったとしても、中国は米国の力を削ぐために闇ルートから武器を供与し、作戦を遂行し、義勇軍を派遣するだろうとの読みです。

この危機に対して日本は憲法改正が必須となりますが、改正ではなく廃止として明治憲法に戻り、明治憲法を改正するという案が提示されています。その発想には驚きましたが納得のいくものでした。

また、アメリカ経済は自由経済といいながら実際は軍事産業の転用という話は、中野剛志さんも仰っていることです。日本の新幹線などの技術も大東亜戦争のときの技術者により作られたとのことで、現在軍事産業が弱い日本ではなかなか画期的な技術が生まれにくそうです。

短期の企業業績に左右されずに長期で革新的な技術を生み出すために、国による内需への投資が必要と思いました。