2017年12月18日月曜日

1156.「コミンテルンの謀略と日本の敗戦」 江崎 道朗

非常に読み応えがあり、子どもの頃に教わった第二次世界大戦の概念を変える内容でした。

子どもの頃に教わった概念は、
「軍部の右翼勢力が中国侵略を目的に満州事変を起こし、右翼全体主義者が大政翼賛制を敷き、石油の確保のために南進政策を取った」というものです。

本書が主張しているのは、
「日本軍は満州の日本権益を守るために応戦し、左翼全体主義者が昭和研究会を通じて近衛首相を洗脳して大政翼賛制を敷かせ、ソ連との戦闘を回避するため南進政策へと誘導した」というものです。

大東亜戦争の影には共産革命を目論むコミンテルンの謀略があり、その実行のために尾崎秀実と笠信太郎といった隠れ左翼達が昭和研究会で近衛首相を、朝日新聞で国民を英米への戦争へ煽っていったという骨子です。

大東亜戦争については、これから更に文献が公開され、明らかになっていくと思います。