凄惨な最終巻です。
敵のカトル・カールを殲滅する一方、ボイルドの所属する09のメンバーも一人、また一人と命を落としていきます。
そして、ボイルド達が最も信頼していた人物が、実は最大の裏切り者で、この殺戮の原因を創っていたとわかり・・・
壮大な謎が最後に解き明かされていくのですが、1巻で提示された謎であるため、正直、詳細については殆ど忘れていました。しかし、複雑な伏線を回収していく構想力は驚くばかりです。
アクション小説として秀逸ですが、ミステリー小説としても一品です。2つの側面が混合して複雑にして重厚な長編となっています。
マルドゥックスクランブルの前の話ですが、ラストシーンはマルドゥックスクランブルを読んでいないと理解が薄くなるかもしれません。