2018年1月16日火曜日

1167.「財務省が日本を滅ぼす」 三橋 貴明

財務省が日本を滅ぼす理由は、プライマリーバランスの黒字化目標です。

プライマリーバランスとは、簡単に言えば、税収と国費のバランスのことです。つまり、税収より国の支出を少なくしようとするものです。

現在、国債発行残額は865兆円です。発行したのは日本国政府で購入したのは殆ど日本の金融機関です。

つまり、債務者は政府で、債権者は金融機関(=預貯金者である国民)ですが、財務省はこの「政府の借金」を「国の借金」と言い換えて、国民一人あたり約688万円の借金と洗脳しています。本当は国民一人あたり約688万円の貯金とでも言うべきなのに。。。

そして、「国の借金」を税金で返すしか道がないとだまし、消費税を上げ、公共投資を削減しようとします。

しかし、そもそも国民の預貯金を国民所得の配当たる税金で返済する必要はありません。

さらに865兆円の約3分の1は日本銀行が買い上げたために実質的には相殺され、かつ、対外純資産が世界最高の約300兆円あるため、実際の政府の借金は300兆円程度しかありません。

そして、これも日本銀行に紙幣を発行させるか、政府が500円硬貨を発行すれば解消してしまいます。

それにも関わらずこれまで公共投資を削減してきたことで、トンネルは滑落し、防波堤で津波を抑えきれず、衣料・介護費は削減されています。

デフレ時代には民間は投資を抑えてしまうので、公共投資を増大させ需要を上げるとともに貨幣価値を下げ、GDPを伸ばすべきではないでしょうか。

そのためにも、プライマリーバランスの黒字化目標を破棄すべきと思いました。