図書館戦争シリーズの2作目。
長編と思って読み始めたら短篇集だったので、少しガッカリしましたが、読み始めたら面白くて止まらなくなりました。
一作目では割りと平板だったサブキャラクターにクローズアップして、その人となりが深堀りされます。
「恋の障害」では、ソツがないゆえに魅力に欠けていた小牧の人間的な面が明らかになり、好感が持てました。この話が一番せつなく、好きです。
図書隊VS良化委員会という単一の構図から、図書隊VS未来企画、さらに図書隊内での原則派VS行政派という複数の構図が生まれ、シリーズに厚みを与えています。