これまでの3作と毛色が異なり、なかなか事件が起こりません。
前半は、先生のレイオフ、市の経費削減、バイパス建設、ボーイスカウトのキャンプとアメリカの今日的実情が描かれますが、正直、退屈です。
このシリーズもいよいよ力尽きたかという思いでした。
ところが、中盤の愛犬ジャッジへの暴行事件から話が急展開します。汚職、地上げ、市民運動と話が広がっていき、今回もファイスブックやユーチューブが上手く使われて大きなうねりが生じます。
読み終わってみれば、本作も前3作と同レベルの楽しく、スリリングな作品でした。