2015年2月5日木曜日

572.「A」 中村 文則

様々な文芸誌に掲載された短編をまとめています。

著者があとがきで述べているように、明確な共通するテーマはありません。

いつもの陰鬱な文体をそのままに、短編としているため、話の辻褄が合わないシュールな話に仕上がっています。

「三つの車両」と「セールス・マン」を読んでいて、子供の頃に教科書で読んだ安部公房の「赤い繭」を思い出しました。