近接戦戦闘兵器、「機甲兵装」が開発されてから、世界の民族紛争やテロの形態が全く変わってしまった近未来が舞台です。
日本国警視庁は、それまでの機甲兵装と設計思想が全く異なり、性能も大きく凌駕している「機龍兵装」を入手します。その操作には非常に高い身体能力と経験が要求されるため、元傭兵、元ロシア警察官、元テロリストの3人と警察官として雇用契約を交わします。
そんな中、不法入国者と見られる3人が機甲兵装をまとい、地下鉄の駅に籠城します。SATの最新型機甲兵装6体がこの事件を担当し、機甲兵装はサポートに回ります。当初は、単純な立てこもり事件と見られていましたが、その実態は巨大な組織に巧妙な罠で、裏には陰謀が回らされていました。
巨大なスケールで描く、警察小説と冒険小説を組み合わせた娯楽小説です。警察内部の対立やその狭間で奮闘する警察官、世界中の民族紛争やテロリズムがうまく書き出されています。非常にスリリングなエンターテイメント小説です。