なぜなら、当時の韓国帝国には資本も資源も人材も技術もなく、奪えるものは何もなかったからです。
そのため、日本は、多額の資本、一線級の人材、技術を惜しみなく投入しました。その総額は80億ドルにも及びました。
一方、英国などの植民地政策は資本投入によって産業振興する気などなく、原料収奪型です。この違いからも植民地にしたのではないことは明らかです。
その証拠に1910年の併合当時に1313万人だった人口が、1942年には2553万人まで増えています。原料を収奪して、国民を奴隷のように使っていたなら、たった30年で人口が2倍近くまで増えることはなかったでしょう。
しかし、この日本化がのちに恨みを買うことになり、この産業振興で併合前から国民が豊かで平和に暮らしていたという錯覚を引き起こしてしまいました。
この本は韓国人の元大学教授により書かれています。日本人、韓国人ともに史実に基づいた客観的な歴史認識が必要と考えました。