2015年12月11日金曜日

788.「機龍警察 火宅」 月村了衛

機龍警察シリーズの第4弾。前作までは全て長編でしたが、本作は短編集です。

それぞれの登場人物のターニングポイントとなった出来事が描かれています。前作までを読んでいないとよく分からないかもしれません。

このシリーズの特徴は、エキサイティングな話の前に、各国の歴史や政治情勢が100ページ位まで語られ、その部分を読むのに少し難儀することです。しかし、本作はそういった部分が不要なため、最初から負荷なく読めます。

それにしても、登場人物のそれぞれの人生を作り、シリーズ全体としての世界観を作っていくという作業は、とても大変なことと思われます。これができる著者の構想力には、ただ驚くばかりです。