2016年3月12日土曜日

880.「日本人が知らない世界の「お金」の流れ」 渡邉 哲也

一番興味があったのは、在日朝鮮人、在日韓国人の在日特権が無くなるとの話です。

そもそも、日本は1910年に韓国を併合し、1951にサンフランシスコ講和条約を締結したために、「かつて日本人だった朝鮮人」が生まれました。

そして、朝鮮戦争により、「かつて日本人だった朝鮮人」の一部が、「韓国籍に移行した韓国人」となります。残った「かつて日本人だった朝鮮人」は、日本政府が韓国しか国家として認めていないため、政治難民となりました。

そのため、「かつて日本人だった朝鮮人」を日本が面倒をみることとなり、在日朝鮮人として日本国民と同じ扱いがされます。つまり、生活保護等の在日特権を受けれられるようになったのです。

ところが、本来、韓国が面倒を見るべき韓国籍の在日韓国人ですが、「韓国籍にも同じ扱いを認めないのは差別だ」と言い始め、在日韓国人にも生活保護等の在日特権が認められるようになったのです。

それが、2012年7月9日の「住民基本台帳の一部を改正する法律」により、適法に3月を越えて日本国内に滞在する外国人に住民票が発行され、それとともに「在留カード」が発行されます。これにはすべて本名記載で、通名が廃止されることになります。つまり、通名を使っていた外国人が犯罪を犯した場合、日本名で公表されるのではなく、本名で公表されることになるはずです。

そして、2015年7月9日までにこれまでの外国人登録証が「在留カード」か、「特別永住者証明書」に切り替わったことで、在日朝鮮人、在日韓国人の身分が明確になり、税務上の追跡が確実にできる仕組みになるそうです。

一つの戦後レジームが終わり、一部の人達への特権が解消される動きは、日本人にとって喜ばしいことと感じました。