2016年4月27日水曜日

914.「民主主義ってなんだ?」高橋 源一郎、 SEALDs

SEALDsについて、その設立経緯から活動実態までよく分かりました。

3人の主力メンバーのプロフィールなども紹介されています。それぞれ、多様な生い立ちでしっかりと自分の意見を持っているところが素晴らしいと思いました。

ただ、意外だったのがSEALDsという団体が議論や学習を深めた結果、デモを起こさざるを得ないという結論に至っての行動ではなく、参加したデモが面白かったからという動機でスタートしたようです。

多くのデモ参加者も主義に賛同したというより、デモに対する面白さによって参加したように感じました。安保闘争の時のような、放水や検挙が行われていても自分の主義のために参加するという気概がある人は少数のようです。悪く言えば、文化祭のノリです。

その行動は、間接民主主義を否定し、直接民主主義を強行しようとするものにも取れます。
つまり、自分達が選出した代議士が決めたことが気に食わないから、自分達の意見が国民の総意だとしてこれを潰そうとしているように見えます。

議論を尽くして全員の同意を得ることが直接民主主義ですがそれは時間がかかり過ぎるし、非常に困難です。そこで代議士を選んで多数決で決めるという間接民主主義を採用した以上、自分の意見は選挙で示すべきと考えました。