2016年8月30日火曜日

999.「私の消滅」 中村 文則

これまで全く読んだことがないタイプの小説です。この話はどんな話にも似ていないと感じました。

洗脳される側、洗脳する側の立場で話が進みます。

今、語っているのは誰なのか、さっぱり分からなくなります。

人の記憶を書き換えることが本当に可能なのだろうか。

記憶を書き換えられた私は、一体誰なのか。

深い絶望と冒してはいけない一線を描いた作品です。