2016年10月6日木曜日

1023.「君はどこにでも行ける」 堀江貴文

今の時代、国境は低くなっているので、スマートフォンだけ持って海外へどんどん行ってみようという内容です。

ビジネスのために外国に拠点を移すことは今やあまり有効でないものの、個人として様々な国を訪ねることはよい経験になるという主張です。

著者自身が様々な国を旅して、色々と思考する姿勢は素晴らしいと思いました。

ただ、著者は基本的にグローバリストのようであり、多くの一般的な日本人より、一部の事業家の利益を優先しているように感じました。

例えば、政治より経済を優先しているようで、中国人が日本企業や日本の水源を買うことにあまり危機感を感じないどころか、推奨しているようです。

また、先進国の中流から下流の人々を既得権益と決めつけ、リスクを取ってチャレンジしない人が豊かに生活することは認めていないようです。

海外に出て新たな経験を積んだり、海外で事業を興したりすることは素晴らしいことだと思います。しかし、それにより一部の人が成功することがあっても、日本全体の景気が浮上するわけではありません。

日本のや技術や国土を売り渡したり、単純作業のために移民を受け入れたりすることは、日本の安全保障を不安定化させるのではないでしょうか。