588ページという長編小説で、読むのに少なくとも3日はかかるだろうと思い読み始めました。ところが面白すぎて1日で読み切ってしまいました。
老舗企業が真綿で首を絞められるように衰退していく様や、その状況下で新規事業が生まれていく姿が実によく描かれています。
新規事業はマーケティングから生まれたのではなく、人との関わりでヒントを得られ、人との関わりで事業化されていくことが書かれています。これが机上の空論ではなく、新規事業が起こっていく実際の姿に近いのではないかと感じました。
「人間同士の信頼が最も大切」、「のれんを守ることの困難さ」、「経営という終わりなき競争」ということがよく分かりました。