2016年11月9日水曜日

1040.「水鏡推理2 インパクトファクター」 松岡 圭祐

まだ記憶に新しいSTAP細胞をモチーフにしてミステリーです。

大学院生の如月智美は、切断されても傷口がくっつき自然治癒する血管、FOV人工血管を発明したとして著名な科学雑誌に論文が掲載されます。

新しいヒロインの誕生に日本中が沸き立ちます。

しかし、智美の部屋から実験ノートが盗まれ、さらには論文のデータの不備から発明の捏造疑惑が沸き起こります。

智美の幼馴染みでもある、文部科学省の一般事務員、不正研究調査チームの水鏡瑞希は、友人の窮地を救うべくこの謎に挑みます。

STAP細胞の問題について、著者なりの観点から見た解釈が斬新でした。