2017年5月2日火曜日

1152.「エクサスケールの少女」 さかき漣

現在、話題となっている「エクサスケールの衝撃」により、日本が抱えている問題を解決し、日本の繁栄を築いていくという近未来小説です。

テーマとしては、タイムリーですね。

ただ、登場人物の変わった名前、話の流れを切ってしまう唐突な内容、ストーリーの本筋に直接関連のない政治的な会話、著者の思い込みに過ぎない万葉集の話など、読み手の思考が分断されます。

そして、プログラムコードはどうやって書き換えられたのか、なぜ妹は不老不死だったのか等、疑問の風呂敷を広げるだけ広げて、回収せずに終わります。

何度も読むことを止めようと思いながら苦労して読み終えました。読み終えるのに努力がいる作品です。