2017年7月6日木曜日

1190.「世界史の誕生─モンゴルの発展と伝統」 岡田 英弘

「歴史ある文明と、歴史のない文明が対立するとき、常に歴史のある文明の方が有利である。」
その理由は、紛争勃発時にその由来を語れるからです。

そのため、日本が中国や韓国と紛争になったときに、本来であれば長い歴史(ヒストリー)を持つ日本が有利なはずです。しかし、中国はプロパガンダ(=中国の歴史)、韓国はファンタジー(=韓国の歴史)で、証拠もないのに応戦します。日本は証拠があるのに相手国を思いやったり、論争を避けたりするために強く主張しないと思います。

世界の文明国の大部分がモンゴルに支配され、モンゴルの衰退とともに、その支流であったロシア、中国、インドなどが別れていきました。

本書は非常に詳しく歴史の起こりを解き明かしており、著者の博識さに舌を巻くばかりです。一度読んだだけでは理解しきれない内容なので再読が必要と感じました。