2014年5月14日水曜日

346.「家主破綻」 丸山 輝

不動産投資に対する一般的な印象は、
1. 「不動産オーナーは労働しなくても収入がある」
2. 「不動産投資の利回りは表面利回りとイコールである」
3. 「借金は多ければ多いほどレバレッジが効くので良い」

しかし、実際には、
1. 物件周辺の草むしりや清掃、老朽化した箇所の補修、入居審査、家賃管理、違法駐輪された自転車の撤去等
2. 実際の利回りは実質利回り(実質収入額÷物件取得価格)
3. 空室、家賃滞納
のリスクがあります。

本書では、この中で主に家賃滞納の危険性について語っています。

コストパフォマンスに優れている投資物件は、木造の平屋か2階建てで、まるごと賃貸に出せるものだそうです。

そして、家賃が相場より安く、すぐに入居者が決まり、なおかつ、利回りが高ければ言うことがありません。

経験が浅い人は、ビルなどの見た目がいいものよりも、倉庫や駐車場といったコストがかからない優良物件の方が無難なようです。

いずれにしても、不動産投資は何もしないで収入が得られる不労所得ではなく、やるべきことが多いビジネスだと思いました。