2014年10月15日水曜日

映画「金の鳥籠」


9th UNHCR難民映画祭で「金の鳥籠」という映画を見てきました。

グアテマラのスラムに住む三人の少年少女は日々の苦しみと暴力を逃れ、安全な暮らしを求めアメリカを目指します。
途中、メキシコで彼らはチアパス出身の先住民の少年と出会います。言葉は通じないのですが、共に貨物列車の旅へと出ます。
旅の途中でで三人を待ち受けていたのは思いもよらぬ数々の残酷な仕打ちでした。
困難の末に辿り着いた夢の国、アメリカで待っていた現実とは・・・

命を賭けて越境を試みた何百もの人々の証言を基に綴られた衝撃の人間ドラマです。グアテマラについては、恥ずかしながら、コーヒーの産地位の知識しかありませんでした。
映画の主人公たちのようにエルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラスからアメリカへ不法に入国する保護者のいない未成年者が後を絶たないそうです。
UNHCRの報告によると、アメリカで保護された同3国出身の未成年者の数は2013年度には2万1000を上回ったそうです。

ラストシーンで、アメリカでの生活が描かれていますが、格差社会アメリカの底辺の仕事が映し出されます。これが、彼らが目指した楽園だったのかと暗然としました。