2017年1月5日木曜日

1073.「GHQ焚書図書開封」 西尾 幹二

「焚書」とは、流通している書物を止めてしまうこと、廃棄してしまうことです。

昭和3年から昭和20年9月2日までの間に約22万タイトルの刊行物が日本で公刊されていました。GHQは、その中から9288点の単行本を選び出して審査に掛け、うち7769点に絞って、「没収宣伝用刊行物」にしていしたというのが、本書でいう焚書行為です。

その目的は、日本に自虐史観を植え付けるために邪魔となる本を焚書することで、自分達に不都合な真実な情報を壟断することでしょう。

アメリカは、日本が不意打ちしたので真珠湾で負けたと、「リメンバー・パールハーバー」を繰り返します。ルーズベルト大統領は、暗号解読により真珠湾攻撃を知っていながら、開戦の口実を作るために隠していたという陰謀論もあります。

しかし、そうでなかったとしても、アメリカは日本の真珠湾攻撃を予想しており、備えていました。それにも関わらず、日本に負けてしまったので弁解ができないため、不意打ちされたので負けてしまったということにしたということです。

東京裁判の裁判長であったウィリアム・ウェブは、オーストラリア人です。なぜ、オーストラリア人があのように不公正な判決を出したのか、疑問に感じていました。

それは、オーストラリアがアメリカ以上の人種差別国でした。オーストラリアでは、イギリスから囚人が送り込まれ、独立戦争に勝利したアメリカからも囚人が送り込まれました。しかも、男性が多いのです。そういったかなりおかしい囚人達が、石器時代のような生活をしていた原住民を犯して殺し、絶滅させました。そして、混血児などを含めた白人以外の人種を支配下に置いていたのです。

その階層を解消してしまった日本に対し、オーストラリアの白人が激しい怒りと深い恨みを抱いていたという話に得心がいきました。